ジャンボタニシ卵駆除の薬剤検討#2
こんにちは、ReBranの化学担当せいやです。
さて、今日はジャンボタニシの卵駆除検討についての報告続編です!
第一回の検討も気になる方は是非↓の記事も読んでみてください。

前回は4種類の薬剤をジャンボタニシの卵に吹きかけ、2週間放置すると、ある特定の薬剤で顕著な孵化抑制効果が確認されたため、その薬剤を使用することを軸として検討を継続しております。
今回使用した薬剤は通常農業で使用されるよりも高濃度だったこともあり、希釈率を変えて卵の孵化抑制効果を確認することとしました。
ちなみに今回は前回からn数も増やすために各水準10サンプルずつ用意しました。
手順
①ジャンボタニシの卵を田んぼから回収
②シャーレにジャンボタニシを並べる
③霧吹きでジャンボタニシに液体を噴霧
④孵化の様子を観察
今回は液体濃度を
ア:100倍
イ:200倍
ウ:1000倍
エ:5000倍
と変化させ、オを水道水として孵化の様子を確認しました。
手順については前回と全く同じ。
変わったことといえばn数が3から10になったことくらいです。
(ピンクのぶつぶつが50個も並んでいる様子はまさに圧巻としかいいようがありませんでした・・・)
結果は以下の通り
まずは液体噴霧前の写真から
ア:100倍希釈液噴霧
イ:200倍希釈液噴霧
ウ:1000倍希釈液噴霧
エ:5000倍希釈液噴霧
オ:水道水噴霧
では次に2週間後の写真を並べます。
そもそも今回は孵化率が非常に低かったのですが、各水準で違いは観察できました。
例えば100倍希釈のア、水道水のみのオではいくつかの卵塊から孵化している様子が確認できました。
一方でイ:200倍、ウ:1000倍、エ:5000倍の水準ではほとんど孵化している様子は見られませんでした。
この結果から、濃度が高すぎると孵化抑制効果が低減し、逆に濃度の低いものを使用すると高い孵化抑制効果を得ることができる可能性が示唆されました。
もちろん薬剤であるため畑に使用する際には低濃度で使用することが好ましいため、今回の結果は非常に興味深いものとなりました。
しかし、卵の質がもともとあまり良くなかったせいか、実験結果としては断言できるほどの精度ではないため、再度同じ条件で実験を実施しようと思います。
以上、引き続き駆除検討について報告していきます!

見てくださり、ありがとうございます。
これからもReBranをどうぞよろしくお願いします