ReBranとは


私の実家は古くから奈良県で米農家をしており、僕でおそらく18代目になります。幼い頃から祖父母の背中を追いかけ過ごした私にとって田んぼは家であり、遊び場であり、稲作は生活の一部になっています。父には先祖代々続く土地を守っていくことが自分たちの役目だと教えられて育ちました。
しかし、つい最近まで僕は農家を継ぐつもりはありませんでした。
自分が継がなくても何処かの農家さんが頑張ってくれるし、お米は余るほどある。
「作れば作るほど赤字」と言われるような農業をわざわざやりたいとは思わない。
そんなふうに考えていました。
しかし、ロボット工学を学びに行ったフランスでの生活の中でその考えは変わりました。
国民の習慣である朝市やどんな小さなスーパーにも並ぶたくさんのオーガニック野菜。そこには自分の野菜や果物に自信を持つ農家の方と親子で献立を考える家族のコミュニケーションがありました。その方達の笑顔に開かれた農業の素敵さを知りました。


日本にもそんな文化がもっと根付いて欲しい。地域や日本に誇りを持てるようなきっかけを農業で作りたい。そう考え農業に携わろうと決めました。


現在、日本の農業は風前の灯火です。
後でより詳しく説明しますが全国的に農業従事者の高齢化が深刻であり、このまま放置すると今のような田園風景が見られるのは後5年もないかもしれません。
大企業が開発しているスマートトラクタなどの農業機械。もちろん日本の農業の発展には欠かせませんが、価格面などで現状の農家とのギャップが激しく導入できるのはほんの一部の農家のみ。
次世代農業と言われる世代が来る頃、今の農業を担っている多くの方たちは農業をやめているかもしれません。
今行動しなければ、夏には緑が風に揺れ秋には黄金の絨毯が一面に広がるあの田園風景が見られなくなる。
そんな寂しい未来はなんとしても避けたいです。
そんな現状に対し無力な私ができることはなんだろう。と考えた結論。
農家として活動することで見えてくる今日の農業が抱える課題を、自分たちの技術力でスピード感を持って解決する。
そんなことを考え立ち上げたのが学生団体ReBranです。
メンバー

代表/電子工学担当

化学担当

AI担当

ドローン担当

Web担当